Google広告とYahoo!広告はともに掲載することが多い広告媒体です。しかしGoogle広告では広告審査が通っていた広告文であっても、Yahoo!広告では審査落ちするケースは多々あります。これはそれぞれの広告媒体の審査基準が異なるためです。今回はその一例を見ていきたいと思います。

Google広告:広告掲載のポリシー

Yahoo!広告:広告掲載基準

Yahoo!広告で審査落ち対象となりやすい一例

サービスや商品によって表現の可否は変わります。あくまで一例とはなりますが、特にYahoo!広告で審査落ちしやすいと考えられる内容をピックアップしてみます。

「No1」「日本初」など最大級に関する広告表現

「No1」「日本初」「当社だけ」などの最上級を表す文言は広告文で使用することは出来ません。正確にはGoogle広告とYahoo!広告共に記載することは可能なのですが、根拠となる調査機関や調査年度を同じ広告文に明記する必要があります。Yahoo!広告は求めている記載基準がより厳しい為、審査落ちしやすいという印象に繋がっているのかもしれません。

【リスティング広告】最上級表現は使用可能?媒体毎に解説します。

「脂肪が燃焼しやすくなる」など法律で規制が入る表現

Yahoo!広告では、商品の領域ごとに表現可能な範囲を明確に定めています。例えば美容機器などは健康器具(雑貨)に分類されますが、同領域では「血行が良くなる」「脂肪が燃焼しやすくなる」など、身体に効果効能を表す表現は使用することが出来ません。Yahoo!広告は薬機法に関する表現について専用のポータルサイトを作成しており、明確な掲載基準を設けています。

広告作成のための薬機法ポータル

Yahoo!広告の審査は基準が明確な分、対処はしやすい

厳しく感じてしまいますが審査基準を明確にしているということは、広告に記載可能な表現、記載できない表現についても明確な基準が設けられているということでもあります。広告審査落ちした場合、Yahoo!広告のヘルプでは広告内のどこの広告表現に抵触していたのを説明してくれるケースも多い為、比較的対処しやすいかと思います。もし審査落ちした場合は、Yahoo!広告のヘルプに確認してみましょう。

どちらの媒体がメインとなるかを決めておくと広告運用は効率的

業種やサービスにもよりますがGoogle広告とYahoo!広告を比べると、Yahoo!広告は広告審査の基準は厳しいと言われています。そのため、Google広告では審査が通り広告を稼働することが出来るが、Yahoo!広告では審査がまったく通らず広告を稼働出来ないというケースはよく見られます。各媒体に合わせて広告文やサイト上の文言を変更する方法もありますが、サイト制作・広告運用担当者の工数が単純に2倍かかるため、効率的な観点ではお勧めはできません。これから広告を始める場合は、自社ビジネスではどちらの媒体がメインにするのか事前に決めておき、効率的な広告運用を目指してきましょう。

 

今回は以上となります。

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Hiroshi Shimada

リクルートにて求人広告制作のディレクター、Googleにてアカウントマネージャーをそれぞれ経験。その後、健康コーポレーション(現RIZAP)にて、WEB施策のデータ分析を行う部署を統括。直近10年はWEBマーケティングに専念しているが、広告領域の業務で言えば22年の経験。オンライン・オフラインどちらの戦略立案・実施・分析においても、知識・経験が圧倒的に豊富なマーケター。