YouTubeを視聴していると、動画広告を見かけることも多いかと思います。検索連動型広告やディスプレイ広告と同じように、広告主は自分で手軽に動画広告を配信できますので、多くの広告主が動画広告に挑戦するようになりました。しかしながら、初めて動画広告を配信しようとする場合に、「動画広告の配信は成果が出やすいのかな?」と気になることも少なくないはずです。検索連動型広告とディスプレイ広告で成果の出方に違いがあるように、検索連動型広告・ディスプレイ広告・動画広告では、それぞれ成果の出方が違いますし、当然成果の出しやすさも違います。

回答:動画広告の配信は成果を出しやすくはない

他の広告(検索連動型広告やディスプレイ広告)と比較して、動画広告が成果を獲得しやすいということはありません。むしろ、確度の高い見込客を狙う割合が多いような検索連動型広告と比べると、成果を獲得しにくいとすら言えるでしょう。流行っているからという理由で動画広告の配信を始めてみても、簡単には良い成果を出せるものではありませんから注意が必要です。安易に「動画広告を配信すれば大量のコンバージョンを獲得できる」なんて考えるのはやめましょう。

理由:モチベーションの低い見込客に対して広告表示するから

動画広告の配信は成果を出しやすいわけではないというのには、理由があります。それは「動画を視聴している人に広告を表示させる=コンバージョンに対するモチベーションが低い見込客に動画広告を見せる」ということになりますので、見込客をコンバージョン地点まで誘導するには必要以上に骨が折れるからです。YouTubeで動画を見ている時に広告を見ても商品購入したりすることがそれほど多くないということは、みなさんのご自身のご経験からも容易に想像がつくかと思います。

補足:導線設計を工夫すればコンバージョン自体は獲得可能

動画広告の配信はコンバージョン獲得しにくいということを話してきましたが、動画広告の配信では決してコンバージョン獲得できないということを言っているわけではありません。コンバージョン獲得しやすいわけではないが、コンバージョン獲得は可能です。動画広告の配信でコンバージョン獲得したいのであれば、見込客が動画広告に接触してからコンバージョン地点に至るまでの導線設計をしっかりと工夫しましょう。見込客に対して、どういう動画を表示して、どういうLPに誘導して、どういうコンバージョン地点を成果とするのか考え抜いてください。そして、その導線設計案は何も1つである必要はありません。むしろ、百発百中で施策を成功させる人なんていませんから、複数の案を考える方がよいでしょう。様々な導線設計案を考え、それぞれをテスト的に実施して、動画広告の配信によるコンバージョン獲得を最大化させてください。

今回は以上です。動画広告でコンバージョン獲得を狙うのは難易度が低いわけではありませんが、広告配信先となるYouTubeや動画パートナーの動画を視聴している見込客は大量にいますので、様々な導線の設計を行って動画広告の配信に挑戦し、上手く動画広告の配信による勝ち筋を見出してください。その勝ち筋を見出せた時、きっと事業が大きく成長することになりますよ!

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Akira Kodaka

2005年、SEO・サイト制作で起業。法人向けSEOを請け負いつつ、アフィリエイターとしても活動(当時国内上位1%の報酬獲得実績達成)。また、同時期に美容室を買収し、黒字化させてバイアウト。その後、2010年から8年間、Googleで広告運用スペシャリストとして活躍。新規クライアント専門ビジネス支援部門リード、広告代理店営業マネージャー、通信テクノロジー業界シニアアカウントマネージャーを経験。2018年、株式会社援軍設立。