Google広告でより多くの成果を得ようと思った場合における広告メニューの選定には、P-MAXが入ってくることも多いかと思います。ターゲティング・入札・広告を自動化するP-MAXでは、妥当なコンバージョン単価でのコンバージョンの獲得が見込めれば広告配信先を自動的にシステムがどんどん広げていってくれますので、より多くの成果を得ようと思った場合に「頼りになる広告メニュー」だからです。そんなP-MAXですが、クリック数が0なのに費用(広告費)が発生していることがあります。P-MAXの広告運用に慣れている広告運用者にとっては普通のことですが、初めてこの事象に遭遇すると「え?なんで?」と思ってしまうことでしょう。そこで今回は「P-MAXでクリック数が0なのに費用が発生しています。なぜですか?」という疑問に回答していきます。
回答:クリック以外のインタラクションによる費用が発生しているから
P-MAXでは、クリック以外のインタラクションによる費用が発生する可能性があります。主な費用はクリックによるものにはなるかと思いますが、一部の費用はクリック以外によるものになるはずです。その為、新しいキャンペーンを作ってP-MAXの広告配信を始めてすぐのタイミング等では、「クリック数が0なのに費用が発生しているP-MAXのキャンペーンがある!」なんて状況を目にすることがあるかもしれません。クリック数が0なのに費用が発生するということ自体は起こりえることになります。
補足1.インタラクションとはユーザーの行動全般を指す言葉である
表示した広告に対するユーザーの行動は1つではなく、クリック以外の行動もあります。例えば、動画広告に対する「視聴」であったり、アプリ広告に対する「インストール」であったり、こういったユーザーの行動は全てまとめて一言で「インタラクション」と言われています。ユーザーの行動全般を一言で表す言葉が「インタラクション」というわけです。クリックとインタラクションはイコールではありませんので、注意するようにしましょう。
補足2.P-MAXで発生が想定されるインタラクションは複数ある
P-MAXにおけるインタラクションとは何かと考えると、「テキスト広告 / イメージ広告 / ショッピング広告(※Google Merchant Center をP-MAXのキャンペーン紐づけている場合のみ)に対するクリック」は当然のことながら、「動画広告に対する視聴」や「Gmail広告に対する展開」も含まれます。そして、Google広告の管理画面上において、クリックはカラム「クリック数」でカウントされますが、それ以外はカラム「クリック数」でカウントされません。その為、P-MAXの成果をGoogle広告の管理画面で確認した際に「クリック数が0なのに費用が発生している!」という事象が起こりえるわけです。
今回は以上です。クリック数が0なのに費用が発生しているのを初めて見ると、驚いてしまうことでしょう。しかし、ご安心ください。この記事で述べました通り、クリック数が0でも費用が発生することはあります。「Google広告の不具合かも!」と疑う前に、成果を表示させた表にカラム「インタラクション」を追加して、その費用がインタラクションによる費用かどうかを確認してみましょう。大抵の場合はインタラクションによる費用だと思いますよ!
Akira Kodaka
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