この記事は、2025年1月8日に書いています。書かれている内容が一時的なものである可能性がありますので、その点はご注意ください。それでは、本題を話していきます。今回は「急に平均クリック単価が安くなってクリック数が増えたもののコンバージョンが増えない!」という場合に「何を確認すべきか?」ということを話していきます。と言いますのも、このような事象が2024年の年末あたりから増えているからです。十分なクリック数はあるのにコンバージョン率が大きく下がっているなんて時は、この状況に陥っているのかもしれません。
確認すべきなのは「ネットワーク別」の広告配信実績
Google広告の管理画面のキャンペーン一覧や広告グループ一覧のページに行き、広告配信実績がまとめられた表の右上にあるボタン「分割」から「ネットワーク(検索パートナーを含む)」をクリックしてください。そして、検索連動型広告のキャンペーンのネットワーク別の広告配信実績を確認してください。「Google検索」と「検索パートナー」というネットワーク別の広告配信実績を確認できるかと思いますが、「検索パートナーで大量のクリックが発生している場合」はそれが問題となって「平均クリック単価が安くなってクリック数が増えたもののコンバージョンが増えていない」という状況になっている可能性があります。
原因は不正なクリックを発生させるアドフラウド
検索パートナーで大量なクリックが発生している場合、それは「不正なクリックを発生させるアドフラウド」かもしれません。検索パートナーでの広告配信実績が「平均クリック単価が安い」「クリック数が多い」「クリック数に対してコンバージョン数が極めて少ない」という状況であれば、私であればアドフラウドを疑います。IPアドレスを偽装した海外からのアクセスが中心となったこのアドフラウドは、放置していると貴重な広告予算を食いつぶしてしまいますから、絶対に放置すべきではありません。
対策は「検索パートナーへの広告配信」の除外
このアドフラウドの可能性があると思った場合の対処法は、シンプルに「検索パートナーへの広告配信を行わない設定をすること」になります。問題となっているキャンペーンの設定ページのセクション「ネットワーク」からチェックボックス「Google検索パートナーを含める」のチェックを外してください。こうすることで検索パートナーへの広告配信を行わないようにすることが可能です。検索パートナーへの広告配信機会をなくしてしまうことは機会損失にもなりますが、このアドフラウドによる被害を考えると、このアドフラウドの可能性がありそうであるなら検索パートナーへの広告配信をなくしてしまった方がよいと考えております。
今回は以上です。平均クリック単価が安くなるということは広告運用者にとって嬉しいことではあるのですが、それがアドフラウドによるものであるなら意味がありません。平均クリック単価が急に安くなるようなことがありましたら、しっかりと状況を確認をせずにぬか喜びするのではなく、アドフラウドの可能性も疑って慎重に状況を確認するようにしてください。意味のあるクリックを集めていきましょう!
Akira Kodaka
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