Google広告やYahoo広告等の運用型広告を長年広告運用していると、大抵はCPAが改善できずに困る経験をするはずです。CPAの調子が良いからと油断していたら、急にCPAが悪化するなんてことも普通に起こるかと存じます。広告運用者にとって、CPAの悪化は本当に困りますよね。そこで今回は「通販サイトにて短期間で大幅にCPAを改善したい場合の対処法の1つ」と題して、その方法を手短に述べます。CPAの改善方法は色々とあるかと存じますが、1つのやり方として参考にしていただければ幸いです。では、いきましょう!
対処法:商品の提供方法を変える
運用型広告のCPAを行いたい場合、普段あまり考えることはないかもしれませんが、広告管理画面の外に目を向けた方が短期間で大幅なCPA改善を期待できることが少なくありません。具体的には、商品そのものを変化させたり改良させたりというやり方もありますが、そこまで大掛かりなことではなく、今回は「商品の提供方法を変える」ということを短期間で大幅にCPAを改善する方法としてお伝えいたします。以下の例を参考にして、商品の提供方法の変更をご検討ください。
例1:価格を変える(安くする)
非常にシンプルですが、価格を安くするというのはCPA改善に効果的です。無料にするということも含めて、価格を下げることはできないか検討してみましょう。なお、「価格を下げたら、CPAが安くなっても意味がないじゃないか!」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、価格を下げた分以上にLTVが下がらなければ多くのケースでは問題ないはずです。
例2:配送を変える(早くする)
商品を求めているユーザーは、いち早くその商品を手に入れたがっています。極端な話をすれば、注文してから「1週間後に手に入る」のと「明日には手に入る」のを比較すれば、ユーザーからすれば後者の方が魅力的ですよね。むしろ、前者であることによって、ユーザーに注文してもらえなくなる可能性すらあるでしょう。配送を可能な限り早くするのは、それだけユーザーメリットになるということです。
例3:梱包を変える(美しくする)
商品は梱包も含めて商品です。梱包の見栄えが美しければ、SNSで写真共有されやすくなり、口コミでの売上アップに繋がります。また、通常の梱包とは別にギフト用のラッピングを行うことも、売上アップに繋がる可能性があります。誰かにプレゼントをしようと思ったら、ラッピング含めて梱包が美しい商品をギフトとして送りたいですよね。商品は性能だけでなく見栄えも大事となります。
注意点:競合の商品提供方法を踏まえること
商品の提供方法を変えようというお話をしましたが、「自社としては元より良い提供方法にしたつもり」という場合でも、それがユーザーにとって魅力的かどうかは分かりません。競合の商品提供方法がそれ以上に魅力的なものであった場合、せっかくの提供方法変更があまり意味をなさなくなります。その為、商品の提供方法を変更する場合、競合の商品提供方法はどのようなものなのかを事前に調べて、競合よりも良い提供方法を検討していくようにしましょう。
補足:まずは小規模なテストを行うのが無難
商品の提供方法を変えることがCPAに影響を与えうるとは言え、当たり前のことではありますが、必ず上手くいくというわけではありません。その為、まずは小規模なテストを実施することから始めるのがよいでしょう。具体的には、CPAを改善したい商品に関するサイトやLPへのトラフィックの20%~50%に対して提供方法変更のテストをしてください。いきなりトラフィックの100%に対して提供方法変更を行うと、上手くいかなかった場合にCPAが悪化しすぎてしまうこともあるかと存じます。ご注意ください。
今回は以上です。CPAの改善と言うと、広告の管理画面で調整作業をするイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。ターゲティングの追加・除外をしたり、入札単価・予算の設定変更をしたりすること等です。しかしながら、広告の管理画面から外に出たところにも「CPAの改善に繋がる策」というのは見出すことが可能となります。先入観にとらわれず、良い意味での大きなインパクトを与えそうな策はどんどん試していきましょう!
Akira Kodaka
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