Google広告の管理画面で広告配信の成果を確認していると、キャンペーンのステータスに「予算による制限」というアラートが表示されているのを見かけることがあるかと存じます。そして、その「予算による制限」と書かれたアラートをクリックすると、Google広告のシステムによっていくつかの予算設定案が提示されます。この予算設定案について、提示された最大値まで予算設定を引き上げた方がよいのかどうかについて、今回は手短に回答していきます。
回答:失っても構わない予算があるなら、最大値まで引き上げてよい
何らかの良い広告効果が期待できる可能性がある場合に「失っても仕方ない」と割り切れる予算があるのであれば、Goolge広告のシステムが提示する予算設定案のうち「最大値の予算設定案」まで一気に予算設定を引き上げてよいでしょう。一気にかなり大きく予算設定を引き上げることになりますが、予算を失う可能性に対して覚悟できるなら、思い切って予算設定を引き上げるのも1つの戦術です。
理由:リスクは大きいが、大量のデータが蓄積されて機械学習の精度向上が期待できるから
失っても構わない予算がある場合に予算設定をGoogle広告のシステムが提示する最大値まで引き上げてよいと思うと述べた理由は、日予算設定を引き上げればより多くの広告配信データが蓄積されることで広告配信に使われている機械学習の精度向上が期待できるからです。もっと言いますと、その結果としてより多くのマーケティング成果を獲得することを期待できるからです。ただし、当然ながら、予算設定を一気に大きく引き上げれば、その分だけ成果が荒れる可能性も高まります。長期的には荒れた成果は収束していくはずですが、短期的にはどうしても成果が荒れがちですので、そのあたりは予め理解しておくべきでしょう。
補足:予算が限られているなら、20%程度ずつ小まめに引き上げするのが無難
キャンペーンのステータスに「予算による制限」のアラートが表示されていても、「失っても問題のない予算なんてないよ!」や「メリットは理解しているものの、大きなリスクを取るのは無理だよ!」等といった状況は多いかと存じます。そのような場合は、現状の予算設定に対して20%の範囲内で予算設定を引き上げるということを数日~1週間おきに広告成果を見ながら実施するのがよいでしょう。このやり方であれば、予算設定の引き上げ調整に時間はかかりますが、一気に予算を引き上げないことによって成果が荒れにくくなりますので、予算を失うリスクの減少を期待することができるはずです。
今回は以上です。Google広告のシステムが提示してくれる予算設定ですので「様々な要素を考慮して算出された値」が提示されていることと思いますが、一気にその最大値まで予算設定を引き上げることで目の前の成果は荒れる可能性が出てきます。長期的に見れば良い調整だとしても、短期的に見れば悪い調整ということもありますので、その時に自社の状況を踏まえて適切な予算調整を行っていきましょう!
Akira Kodaka
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