Metaの展開するThreads(スレッズ)というSNSで、新たに広告配信ができるようになったことをご存知でしょうか?
ターゲティング精度の高いMeta広告で配信面が拡がるということで、検証の価値がありそうです。
この記事ではThreadsの概要や、実際の広告作成の手順をまとめていきます。
Threadsについて
Threadsに馴染みのない方もまだ多いかと思いますので、簡単に概要をご紹介。
Threadsはテキスト投稿を中心としたSNSで、ざっくりと言えば「X(旧Twitter)」に似たようなサービスです。
Meta社が開発しており、Instagramと連携できることが大きな強みとなっています。
2023年7月のリリース直後から世界中で数千万人規模のユーザーが登録し、急速に拡大を続けています。
Instagramの責任者であるAdam MosseriのThreadsでの投稿によると、2025年1月時点で世界の月間アクティブユーザーが3.2億人を超え、日間アクティブユーザー数も1億人以上に達しているとのこと。
一方日本国内での普及率でいうと、2024年1月頃のデータではありますが、X:43.6%、Instagram:42.1%に対して、Threadsは約5.1%ほどにとどまっており、利用者数はそこまで多くない印象です。

【画像引用:2024年一般向けモバイル動向調査 (モバイル社会研究所)】
そのためInstagram広告のように配信のボリュームが出るかは微妙なラインではあります。
Threadsのユーザー層としてFaceBookよりも10代の利用率が高いのは1つ特徴になるかと思います。

【画像引用:2024年一般向けモバイル動向調査 (モバイル社会研究所)】
Threads広告の仕様

【画像引用:Meta Newsroom】
Threads広告の概要はMeta広告の公式ヘルプページがリリースされていますので詳細はこちらをご覧ください。
現時点で作成できるのは画像広告のみとなっており、動画広告はまだサポートされていないようです。
画像広告の仕様はこちら。
- ファイルタイプ: JPGまたはPNGを推奨します。
- アスペクト比: 16:9~9:16がサポートされています。比率が1:1より高い画像は中央部分を基準に1:1にトリミングされます。比率が16:9~1:1の画像は、トリミングされたり変更が加えられたりすることはありません。
- 解像度: 1440 x 1440ピクセルを推奨します。解像度の上下限はありません。
- メインテキスト: 80~160文字。
- 見出し: 40文字。
- コールトゥアクション: Threadsフィードの画像広告にはコールトゥアクションボタンは表示されませんが、Instagramフィードなどほかの広告配置について画像広告のコールトゥアクションを選択する必要があります。
- 注: ハッシュタグはサポートされていません。
Threads広告の作成方法
Threads広告の作成方法についても公式のヘルプページが公開されているので詳細はこちらをチェックしてみてください。
下記は作成手順を引用したものになります。
- 広告マネージャを開き、[+ 作成]をクリックします。
- 広告の目的として[認知]、[トラフィック]、[売上]のいずれかを選択します。[次へ]をクリックします。
- 広告の目的として[売上]を選択した場合、キャンペーンレベルで[Advantage+ カタログ広告]をオフにします。[認知]または[トラフィック]を選択した場合は、このステップをスキップしてください。
- 広告セットレベルまで広告作成ステップを進めます。
- ステップ3で選択した広告の目的に合わせてコンバージョンの場所とパフォーマンス目標を選択します。
- 認知: [認知]セクションの[パフォーマンス目標]で、[広告リーチの最大化]が選択されていることを確認します。
- トラフィック: コンバージョンの場所として[ウェブサイト]を選択します。[パフォーマンス目標]で、[リンククリック数の最大化]が目標として選択されます。
- 売上: コンバージョンの場所として[ウェブサイト]を選択します。[パフォーマンス目標]で、[コンバージョン数の最大化]が目標として選択されます。
- [ダイナミッククリエイティブ]がオフになっていることを確認します。
- [予算と掲載期間]と[オーディエンス管理]の各セクションの入力を完了します。
- [配置]セクションでは、Advantage+ 配置がデフォルトで選択されています。つまり、[Threadsフィード]の配置はデフォルトで含まれるようになっています。
- [手動配置]を使用する場合は、[Advantage+ 配置]にマウスポインターを重ねて、[編集]をクリックし、[手動配置]を選択します。[Threads]はデフォルトで選択されています。
- 注: 広告配置としてThreadsフィードのみを選択することはできないため、[Threadsフィード]と[Instagramフィード]の両方を選択する必要があります。
- [名義]セクションで、Threadsプロフィールをお持ちでない場合は[プロフィールを作成]をクリックし、Instagramアカウントを利用してThreadsプロフィールを作成します。
- [広告設定]セクションのドロップダウンメニューで[広告を作成]が選択されていることを確認し、広告フォーマットとして[シングル画像または動画]を選択します。
- 注:現時点で作成できるのは画像広告のみです。動画広告はまだサポートされていません。
- 広告の目的として[トラフィック]または[売上]を選択した場合は、メディア設定として[手動アップロード]を選択します。
- [リンク先]セクションで[ウェブサイト]を選択し、ウェブサイトURLを入力します。
- [クリエイティブ]セクションの入力を完了します。
- [言語]がオフになっていることを確認します。
- 必要に応じて、[トラッキング]セクションに入力します。
- 準備ができたら、[公開]をクリックします。
上記を見る限り、Threads面は配置でコントロールできるようですが、今後は基本的にデフォルトで含まれるようになることは念頭に入れておいたほうが良さそうです。
不要な場合は手動配置でThreads面のチェックを外す必要があります。
また事前にInstagramアカウントからThreadsのプロフィールを作成して紐付ける必要があるとのことです。
おわりに
4月末時点ではまだ一部の広告アカウントでのみ配信が可能になっているとのことですが、今後徐々に全てのアカウントが開放されていくことが予想されます。
ユーザーの母数もFaceBookやInstagramと比べて少ないため、あくまでオプション的な位置付けになるかと思いますが、検証の価値はありそうです。
自社の広告アカウントで配信ができるか、ぜひ確認してみてください。