P-MAXはGoogleの機械学習により効果を最大限発揮できる広告メニューです。基本は自動で配信がなされ、目標の最大化を目指してくれる万能な広告手法です。とは言っても、キャンペーン作って、予算入れてクリエイティブ入稿して、「はい!よろしく!」という形では効果が最大化できるわけではありません。
では、どのようにすれば効果が発揮できるのでしょうか。タイトルにもある通りシグナルを活用するのですが、一体どのような情報を入れるべきなのでしょうか。
シグナルとは
リーチしたいユーザーにまつわる情報をP-MAXに読み込ませる事で機械学習の促進に役立つ機能です。シグナルの種類は大きく分けて2つ。「検索テーマ」と「オーディエンスシグナル」です。
どんな情報を読み込ませるか。
上記で説明した通り、リーチしたいユーザーの性質をP-MAXの機械学習の材料にしてあげる事で、学習の促進につながり、結果の最大化を目指す事ができます。
・検索テーマ
最大25個のキーワードを設定することができます。設定すべきキーワードは、検索広告などを行っている場合は、CVにつながっている検索キーワードや、関連キーワード、P-MAXで実際に獲得できているクエリや社名も入れてもいいかもしれません。また、一見関係なさそうなキーワードも学習につながる可能性があります。例えば、シンプルなT-シャツを訴求している場合、検索テーマには「T-シャツ」や、「夏服」などを直接的なキーワードのほかに、例えば「オフィスカジュアル」など、その服が着られるシチュエーションなども想定してテーマとして追加すると学習の幅が広がります。また直近の弊社の実績では、検索テーマをMAX25個まで入れる事で、効果が改善した例もあるため、25個すべて入れる事をお勧めします。
・オーディエンスシグナル
4つ設定できる項目があります。
広告主様のデータ
文字通り広告主のデータになります。サイト訪問者やカスタマーマッチのリストを紐づけることが可能です。設定すべきオーディエンスはずばり、コンバージョンユーザーです。コンバージョンページ来訪ユーザーや、CVカスタマーリストをアップしてシグナルとして読み込ませます。
興味/関心と詳しいユーザー属性
興味や関心、ライフイベントなどを設定します。自社にあうオーディエンスを設定します。アパレルであればファッションに関連するオーディエンスやおしゃれ・ショッピングに関連するオーディエンスを設定します。
カスタム検索キーワード
これはいわゆる検索行動に移したユーザーに対するターゲティングになります。そのため、検索テーマと同様にCVにちかいキーワードを設定していくとよいと思われます。
ユーザー属性
ここではユーザーのデモグラフィックに基づくターゲティングが可能です。配信したくない年齢層の除外や性別の除外が可能です。
まとめ
設定できる項目は全て埋めるべきです。AIがいくら進化しても、飲み込ませるデータの確度によっては学習の速度や正確性が変わってきます。
P-MAXにおいてはコンバージョンに近いデータを大量に読み込ませることが重要なので、シグナルを活用できていない、検索テーマがMAXまで入っていないなどがあれば、すぐに対応していく事をお勧めします。
Masahiro Ozeki
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