直近のアップデートでP-MAXの広告文や画像・動画などのアセット別の実績をセグメントごとに分割表示できるようになっています。

以前まではコンバージョン数やコンバージョン値までは表示できていたものの、例えばコンバージョンを複数設定している場合、内訳などが表示できずやや不便な状態でした。

地味ですが、P-MAXを運用する側としては嬉しいアップデートだったので改めて内容をまとめてみます。

分割(分類)表示できる内容について

pmax-asset-can-be-segmented-by-category (2)

2025年10月現在、私が確認したアカウントでは全て分割表示できるようになっていたので、恐らくほぼ全てのアカウントでアップデートが完了しているのではないかと推測します。

そして今まで気付かなかったのですが、数年前から管理下画面上のメニューは「分割」ではなく「分類」という表記に変わっているようでした。(ずっと分割だと思っていた)

Google広告の公式ヘルプページでは「分割」表示のままなので若干紛らわしいですね。

改めて具体的に表示できるセグメントは下記のとおりです。

  • 時間(日/週/月/四半期/年/曜日)
  • コンバージョン(コンバージョン アクション/コンバージョン カテゴリ/新規顧客とリピーター)
  • デバイス
  • ネットワーク(検索パートナーを含む)

検索広告で確認できていたセグメントが、ようやくP-MAXでも確認できるようになりました。

ちなみにデマンドジェネレーションキャンペーンのイメージ広告のアセットはまだ分類表示はできません。

pmax-asset-can-be-segmented-by-category (1)

動画広告のみ分類のメニューがあり、配信面やフォーマット別にアセットの実績を確認ができます。

アセット実績の分類ができることで打てる施策

冒頭で述べたように、まずマイクロコンバージョンなど複数のコンバージョンポイントを設定している場合は、コンバージョンアクションで分類することでその内訳が確認できます。

狙っているコンバージョンに最も貢献しているアセットを確認したり、逆にマイクロコンバージョンばかりになっているアセットは改善を加えたりという判断のヒントにもなりそうです。

またP-MAXの成果が良くなった、もしくは悪くなったタイミングで、例えば日別・週別の実績で分類して、どのアセットの配信が伸びている、抑制されているなどの傾向を確認したり、配信面の変化が起きていないかなどは参考にできるかと思います。

既存顧客を定義していれば、新規顧客・リピーター別の内訳なども確認できるので、例えば新規顧客に好まれるテキスト・クリエイティブの傾向などもより掴みやすくなるはずです。

まとめ

こちらの情報は2025年9月30日に公開されたGoogle広告公式のAds & Commerce Blogの記事を参考にしています。

P-MAXは直近、検索語句が検索広告同様の粒度で確認できるようになったり、チャネル別の成果レポートが確認できるようになったりと、少しずつブラックボックスだったデータが確認できるようになってきている印象です。

改善の打ち手や運用レバーが比較的限られていたP-MAXも、リリース当初より大幅に運用がしやすくなってきました。

ただし得られる情報が増えたとしても、どのようにデータを活用するかは運用者次第かと思います。

ぜひ情報をアップデートしながら、P-MAXを上手に売上増加・事業成長に役立てていきたいところです。



adsuke