Meta広告を入稿する際、クリエイティブに様々な表示オプションや、見た目の調整が自動的に適用されてしまうことがあります。

意図的に設定するのであれば問題ないのですが、意図せず作成したバナーや動画の見え方が変わってしまったりするのは避けたいですよね。

それぞれ設定が若干分かりにくい場所に設置されていたり、関連するアップデートがいつの間にか適用されていることがあるので注意が必要です。

今回は直近よく見かけるようになった「フレキシブルなメディア」についてまとめていきます。

「フレキシブルなメディア」とは?

Meta公式ヘルプの内容を引用しながらご説明します。

「フレキシブルなメディア」が適用されていると、Metaの判断でクリエイティブをトリミングして配信面ごとに最適な比率に変換されます。

例えばクリエイティブを作成するリソースが割けず、1:1の正方形の画像や動画しか作れない場合、Metaが自動的にストーリーズやリール面などに最適な縦型のサイズにトリミングしてくれるような機能です。

主なメリットとしては下記の通り。

  • クリエイティブの多様性が向上: フレキシブルなメディアでは、1つのメディアアセット(画像または動画)をさまざまな配置で使用することができます。これにより、1つの広告でさまざまなバリエーションのクリエイティブを利用できます。例えば、ストーリーズ広告やリール広告の9:16の画像がフィードの配置に使用される場合があります。配置アセットのカスタマイズを利用すると、フレキシブルなメディアにより、クリエイティブのバリエーションが追加の配置全体に配信されるようになります。
  • パフォーマンスの向上: フレキシブルなメディアでは、適切なオーディエンスに適切なクリエイティブを配信する機会が増えるため、広告のパフォーマンス向上に役立つ可能性があります。
  • 最適な配信: フレキシブルなメディアでは、画像から重要な情報が切り取られる可能性を検出する技術を活用しています。また、重要な情報が切り取られた広告の配信を防止します。

自動でトリミングされると重要なコピーなどの要素が見切れてしまったりするのでは?という不安がありますが、画像の場合はそういった事が起こらないように配慮されているとのこと。

一方で気になる点は下記になります。

フレキシブルなメディアでは、画像広告の重要な情報の検出に役立つ技術を活用しています。オブジェクトやテキストなどの情報が途中で切れる可能性がある場合、広告は配信されません。

動画については、現時点ではオブジェクトやテキストが切り取られているかどうかを検知することはできませんが、広告プレビューを使用して、動画がどのように表示されるかを広告の公開前に確認することはできます。

広告プレビューにはすべてのフォーマットが含まれていないため、公開された広告の表示とプレビューが多少異なる場合があることに留意してください。

公式ヘルプの情報にある通り、画像は不自然なトリミングを防げるとしても「動画」の場合は防げないので事前にプレビューで確認してください、と明記されています。

また全てのパターンをプレビューできる訳ではないというのもポイントになってきそうです。

「動画広告を配信する」「広告の見え方を完璧にコントロールしたい」という場合は、使用をなるべく避けた方が良い印象です。

「フレキシブルなメディア」をオフにするには?

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「フレキシブルなメディア」が適用されているかを確認したい場合は、クリエイティブの「メディア」の中にある項目を見てみましょう。

デフォルトで「オン」になっている場合もあるので、不要な時はこちらをオフに切り替えます。

設定自体はとても簡単で、つい見逃してしまいそうですが、非常に重要な項目なので注意しましょう。

まとめ

Meta広告の場合、今回ご紹介した「フレキシブルなメディア」以外にも、サイトリンクやカタログのアイテム、クリエイティブのエンハンスなど、自動で適用されてしまう機能が数多くあります。

意図せず機能がオンになっていないかは注意する必要がありますし、アップデートで新たな項目がいつの間にか追加されているということもよくあるので気が抜けません。

配信を開始してからもしっかりと広告の表示が不自然になっていないか、意図しない機能がオンになっていないかなどはチェックしていくのが良いでしょう。

 



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